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異常気象と人の道


熱帯林は降雨量や気温の条件によって熱帯多雨林、熱帯季節林、熱帯サバンナ林、その他に分けられていますが、

地球規模の気候変動におおきな影響を与えるのは、ブラジル、ザイールそしてインドネシアの熱帯雨林です。

面積的には南米のアマゾンが一番大きく、重要ですが、

日本の気候に大きく影響しているのはインドネシアの熱帯雨林です。

9月下旬よりインドネシアのカリマンタンとスマトラ島で今年も大森林火災が発生しています。

1997年から1998年にかけて、エルニーニョの来襲により、ほぼ1年間も燃え続ける大森林火災がありました。

その鎮火直後に現場に行ったときには、身震いがするほどの衝撃を受けたことを思い起こしています。

火事で燃えるのは、草木だけではなくそこに住む小動物も、微生物もすべて焼失してしまいます。

森が抱えていた水は大気中に拡散し、

木材が抱えていた、大地が抱えていたCO2は大気中に拡散してしまいます。

水の調節機能がこわれてしまい、一度に大雨になったり、雨が全然降らなかったりします。

今回はエルニーニョにより雨が降らないことにより大地が乾燥したことが大きな原因ですが、

16年前を思い起こし、とても心配しています。

自然の回復のためには、資金は必要ですが、資金だけでは解決できません。

自然の回復にはとても長時間がかかります。

ですから、壊さないことが一番ですが、壊したらすぐに再生の為の行動をすること

いま、地球上に生きているみんなの役割です。

◎二宮尊徳翁のことば

 「樹木を植えて、30年たたなければ木材にならない。

 だからこそ後世のために木を植えるのだ。

 今日用いる材木は、昔の人が植えたものだとすれば、

 どうして後世のために植えないでよかろうか。

 鳥や獣は今日の食物をむさぼるばかりだ。

 人間もただ目先の利益をはかるだけなら、

 鳥や獣と変わらない。

 人の人たるゆえんは推譲にある。

 ここに一粒の米がある。

 これを食ってしまえばただの一粒だが、

 もし推し譲ってこれを蒔き、秋の稔を待ってから食えば、

 百粒食ってもまだ余りある。

 これこ万世変わらぬ人道「なのだ。」


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